旅をする木

生きるという旅をすることは、人と人という繋がりの橋を渡り続けること。 そしてたまに眠りもう会わない人の夢をみて休むの。 伝統医学を 西洋科学のメゾッドで ひとびとに ケララ州トリバンドラムの小さな田舎に7年住み、 南インド伝統医学、外国人女性初のシッダドクター(首席卒業) ブラウン大学公衆衛生大学院修士、 ワシントン大学疫学博士課程在学中・国際臨床研究センターにてPhylogeneticsによるHIV・コロナウイルス感染予防の研究助手 2019−2020年 WHO・インド伝統医学標準化のための国際会議にてのシッダ医学グループのWHO指定報告者(書記)担当 このブログは15年ぐらい前から続けてる日記みたいなもので いわば個人記録みたいなものです。わたしが忘れないための。 三聖病院での森田療法体験記、 彼が死んだときに旅をした話 アメリカのときの話 インドの話 シッダの話 ブラウンでの話 アメリカやインドの生き方 ほかにもいろいろと ずっと書いてます。 きてくれて、ありがとう。

2009年02月

インドの家はシンプルだ。
キッチンは外かもしれない。
水がいっぱい入ってるつぼがいっぱい置いてある。

床の上か、木のベッド枠の上に寝る。
寝るときは一人じゃなくてたぶん誰かとシェアしながら寝る。

ごはんはとってもスパイスたっぷりで量もたっぷり。

木に囲まれて、
猿と闘いつつ、
川で水浴びして、

そんなふうにわたしのクラスメイトは生きている。

三毛猫

を飼いはじめた。
だいじょうぶかな。。

名前はテト。

クラスメイトの子の家に泊まりにいったついでにもらった子猫。
今はひざの上で寝てる。

あなたへ

一生懸命教えてくれて、
やればやるほど認めてくれて、
疲れたら休ませてくれる先生たち(みんな医者だし)
に囲まれて、
とっても良い子のクラスメイトに囲まれて、

すっごい退屈だし、
すっごい疲れるし、
すっごい不眠だし、
すっごいストレス溜まるけど、

わたしは、
自分の環境に感謝できています。

想像できないぐらい大変な毎日だけど、
この学校に出会えてよかったって思える気がしてるし、
この医学に出会えて、
そして、何より、医学に出会えてよかったって思えてる。

人類学も大好きだし、写真も映画も大好きだし
アートも大好きだけど、

解剖学のスケッチも好きだ。
人間の身体は宇宙だってことを知り始めている。
人類最高の知識である医学を
西洋、東洋両方教えてもらえるという素晴らしい環境に居れて、
しかも世界で初めての外国人として最古の医学を学べるっていう
肉体をもってるからこその苦しみから人を救うための知識を学べるっていう
そしてスピリチュアリティと科学の融合を学べるっていう
文句なしの環境に
わたしはやっぱり居るんだと思えるときに書き留めておきたい。

わたしは、
びっくりするぐらい恵まれてる。

コメントくれたみんなありがとう。
医者になるよー!わたしは。
そうだね、無理せずに、亀のように進んでいきます。

あなたへもう1度。

わたしは、
恵まれてると思う。
心配して欲しいけど心配しないでね。
今の彼に出会えてほんとによかったって思えてるし、
静かに、宇宙に溶けていてください。

そう、
わたしの周りにいるすべてのものに
わたしはあなたの息を未だに感じることができる。

死ぬってこと

誰かが死ぬってことは
他のひとたちの命を繋ぐということ
でもあるんだからこそ
わたしはあなたを許すことができる

あなたが居なくなったから
今のわたしはインドで医学を学んでいる。

あなたが居なくなったから
わたしは、近い人を亡くすということがどういうことか想像できる。

もっと優しいお医者さんになれる。

もっともっとわたしを叱ってほしい
きっとあなたが居れば、
泣いてばっかりでしょげてばっかりのわたしを叱るだろう。
そしてきっと、学校で頑張って一番の成績をとってるわたしを誉めるだろう。
そしてもっと、タミル語だって頑張れっていってくれるだろう。
きっと、わたしがいい先生たちに囲まれていて
優しい生徒たちと一緒だっていう恵まれた環境を喜んでくれるだろう。

やっぱり
あなたが
まだ居れば
って
考える
わたしは、
今の自分に失礼だ。

4年前のあなたへ
そして4年前のわたしへ
わたしは、
恵まれている、
今も、
あのときも。

だから、
ありがとう。

花を備えたら、そっちには100倍になって届くって4年前に聞いた。
インドのオンナノコたちが髪に添えてる
ジャスミンの香りがずっとずっとずっと向こうにきっと届いてる。

1年ごとにあなたに言う。
さよなら。

命日

4年過ぎた。

花をかざって、教科書をひらく。

わたしの中にはいま、
生きてる人たちが入ってきてる。

すこしずつ、
あなたの影は、
わたしの中から薄れてゆくのが
こわいけど
そうしていかなきゃいけない。

そして、
これからも、
たくさんのひとたちにわたしは出会うだろう。

ごめんね。

いまの彼に出会えてよかった。
あなたのおかげでインドという地を知った。
あなたのおかげであなたの親友と出会った。

だから、
ごめん、
ありがとう。

今でもまだ泣いているけど、
それでたまに責めるけど、
死ぬまで4年前のことを忘れることなんてできないけど、

でも、

わたしはいま、
生きているひとたちの中で
あなたと違う世界に居るから



コメントありがとう。
返せなくてごめんなさい。
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