カラフル
わたしは、森絵都さんの大ファンです。
素晴らしい作家です。天才だと思います。
~ちょっとねたバレるかも。~
読み終えた後、いや読んでる間も、私はさっと家から出て、
周りの人たちを抱きしめて
「ありがとう!ありがとう!君たちがいてくれてありがとう!素晴らしい!人生って素晴らしい!」
って叫んでキスしたくなりそうな衝動にかられました。
いや、そんなことちょっとハズすぎるからしないけど。
でもそうやって恥ずいって思う自分のことも「しゃーねーなー、かわいいなー」って愛せてしまうような!!
そんな作品。
そして、今までなんか酷い事いっちゃった人たちに
「ほんとにゴメンね!!そしてわたしを傷つけてくれた君たちにも感謝だよ!
傷つけられて、傷つけて、それでもわたしたちは人間としてこのちっちゃな世界で
ごちゃごちゃしながら生きてるんだ!
そのわたしの凡庸さを、君たちの凡庸さを、
とげとげででもぽわぽわでふわふわだけどごちゃごちゃなこの世界と君たちを、
とてつもなく愛するよ!」
って言いたくなっちゃうような作品。
この本を読んでる間は、わたしは完全に主人公の「ぼく」で、「
ぼく」と一緒に学校へ行き、「ぼく」と一緒にお父さんと釣りに行き、
「ぼく」として早乙女くんと共に「一緒の高校行こうな」って約束して、
「ぼく」として家族の前で泣いた・・・
「ぼく」が「小林真」の人生を借りて生きている間、わたしもまさに小林真の人生を借りて体験していた・・・
こんな感覚は、初めてさ!
彼を取り巻く環境は、家族であり、先生であり、クラスメイトであり、高校受験であり・・・
何の変哲もない、ごく普通なはずの世界なんだけど、
その世界でわたしはまさに「ぼく」と共に体験し、経験し、学び成長した・・・・。
普通に生きている人々が、わたしたちを取り巻くごく当たり前のひとたちみんなが「師」であり、
尊敬されるべき的であり、
かけがえがなく、ひとつでも欠けてはならない「いのち」の一員であるということを、
私たちの生きているこの現実にまで自覚させてくれるような名作。
自分の高校のことを考えてくれる兄貴や父や母が。
自分勝手なあの女の子が。
相談に乗るぞつってくれる先生が。
それをじっと見つめて鋭いところをついてくれるしつこいけどすごいあのクラスの女が。
なんてすげーやつらなんだ!!!!!と思う訳です。
何のことナイ日常の、ありふれた世界なんだけれども、
私たちはまさに生きていて、その魂というのは本当に貴重な存在でどんなときも輝いてるんだ!!
だから私も大丈夫!みんなありがとう!!って本気で思える訳です。
私を傷つけた人たち、私を支えてくれた人たち、私とすれ違った人たち・・・
すべての人をリスペクトしたくなる。
今日だけでも、
私を運んでくれたリキシャーのおっちゃん、
私のために家をつくったこの家族、
私を個人的に毎日時間をとって教えてくれた微生物学の先生あんた凄いよ!!
今日だけでもこんなにたくさんの人に感謝しなければならないほどに
尊い世界に私は生きてるんだなあ、とこの小説を読み終えた後に私は気づきました。
テンポよく、リズミカルに進んでいくこの作品は、
まさにどうということもない、飾らない、「ぼく」・・・エッチなことで頭いっぱいになってるような「ぼく」・・・と共にこの世界を再体験し、
その私たち自身存在やこの世界の存在自体のの素晴らしさを教えてくれるうえに、
人生は生きている限り、いくらでもやり直しがきくし、
嫌なことを誰かにされたとしても、本当は嫌なことをする気じゃなかったのかもしれない、
実は色んな事情があったのかもしれないよなあ、というような想像力まで働かせてくれます。
この小説は、多くの人の共感を得て友達のように親しまれている「若きウェルテルの悩み」とはまったく違う形であなたの友人に、ガイドになってくれることでしょう。
この世界を明るく照らし、きっと私たちの生きる道を支えてくれることでしょう。
この小説を読み終えるのは、「ぼく」の修業期間が終わるようで不安で
読んでるわたしも自分の持つ「現実世界」に戻っていかなければいけないのがとっても不安で・・・
でもそんなこともこの小説はサポートしてくれます。
大丈夫さ、これからの人生も、あと数十年のホームステイって思えばいいんだよ。
終わったあとは、フリーになって元の場所に戻ってくんだ。そう思えば気が楽だろ?という話に、
読んでるわたしも気が楽に。
そうだよねーこの人生は、あとたかだが数十年の、ホームステイなんだー!!!
出会うひとたち、自分がであうものたち、全てに感謝だね。
この小説から読み取れるこのごちゃごちゃして狭くてよくわかんない
この現実界における命のすごい力、も、忘れてはなりません。
”お父さんが2年間机を窓際に置かれ、誰にも相手にされず苦しいサラリーマン生活を送っていたけれど、
それをした人たちに対して憎しみの感情を持つかもたないか”、という話をしていたときのことです。
もちろん、憎いよ。だけど、そんなことは一瞬で吹っ飛んだよ。
どうやって?いつ・・・?
「お前が生き返った瞬間だよ」
・・・・ 「ぼく」と共に、自分の存在自体が、誰かに恩恵を与えている。
そして、「命」に比べれば、自分のつらい生活も、自分を傷つけた人たちだって、
かわいくすら思えてくるもんなんだね。
うん、私にもいっぱい憎い人たちそりゃいるけど、なんかかわいく思えてきたよ!
いのちってすげーなーそしてわたしたちはまさにいのちなんだよね!
わたしは、森絵都さんの大ファンです。
素晴らしい作家です。天才だと思います。
~ちょっとねたバレるかも。~
読み終えた後、いや読んでる間も、私はさっと家から出て、
周りの人たちを抱きしめて
「ありがとう!ありがとう!君たちがいてくれてありがとう!素晴らしい!人生って素晴らしい!」
って叫んでキスしたくなりそうな衝動にかられました。
いや、そんなことちょっとハズすぎるからしないけど。
でもそうやって恥ずいって思う自分のことも「しゃーねーなー、かわいいなー」って愛せてしまうような!!
そんな作品。
そして、今までなんか酷い事いっちゃった人たちに
「ほんとにゴメンね!!そしてわたしを傷つけてくれた君たちにも感謝だよ!
傷つけられて、傷つけて、それでもわたしたちは人間としてこのちっちゃな世界で
ごちゃごちゃしながら生きてるんだ!
そのわたしの凡庸さを、君たちの凡庸さを、
とげとげででもぽわぽわでふわふわだけどごちゃごちゃなこの世界と君たちを、
とてつもなく愛するよ!」
って言いたくなっちゃうような作品。
この本を読んでる間は、わたしは完全に主人公の「ぼく」で、「
ぼく」と一緒に学校へ行き、「ぼく」と一緒にお父さんと釣りに行き、
「ぼく」として早乙女くんと共に「一緒の高校行こうな」って約束して、
「ぼく」として家族の前で泣いた・・・
「ぼく」が「小林真」の人生を借りて生きている間、わたしもまさに小林真の人生を借りて体験していた・・・
こんな感覚は、初めてさ!
彼を取り巻く環境は、家族であり、先生であり、クラスメイトであり、高校受験であり・・・
何の変哲もない、ごく普通なはずの世界なんだけど、
その世界でわたしはまさに「ぼく」と共に体験し、経験し、学び成長した・・・・。
普通に生きている人々が、わたしたちを取り巻くごく当たり前のひとたちみんなが「師」であり、
尊敬されるべき的であり、
かけがえがなく、ひとつでも欠けてはならない「いのち」の一員であるということを、
私たちの生きているこの現実にまで自覚させてくれるような名作。
自分の高校のことを考えてくれる兄貴や父や母が。
自分勝手なあの女の子が。
相談に乗るぞつってくれる先生が。
それをじっと見つめて鋭いところをついてくれるしつこいけどすごいあのクラスの女が。
なんてすげーやつらなんだ!!!!!と思う訳です。
何のことナイ日常の、ありふれた世界なんだけれども、
私たちはまさに生きていて、その魂というのは本当に貴重な存在でどんなときも輝いてるんだ!!
だから私も大丈夫!みんなありがとう!!って本気で思える訳です。
私を傷つけた人たち、私を支えてくれた人たち、私とすれ違った人たち・・・
すべての人をリスペクトしたくなる。
今日だけでも、
私を運んでくれたリキシャーのおっちゃん、
私のために家をつくったこの家族、
私を個人的に毎日時間をとって教えてくれた微生物学の先生あんた凄いよ!!
今日だけでもこんなにたくさんの人に感謝しなければならないほどに
尊い世界に私は生きてるんだなあ、とこの小説を読み終えた後に私は気づきました。
テンポよく、リズミカルに進んでいくこの作品は、
まさにどうということもない、飾らない、「ぼく」・・・エッチなことで頭いっぱいになってるような「ぼく」・・・と共にこの世界を再体験し、
その私たち自身存在やこの世界の存在自体のの素晴らしさを教えてくれるうえに、
人生は生きている限り、いくらでもやり直しがきくし、
嫌なことを誰かにされたとしても、本当は嫌なことをする気じゃなかったのかもしれない、
実は色んな事情があったのかもしれないよなあ、というような想像力まで働かせてくれます。
この小説は、多くの人の共感を得て友達のように親しまれている「若きウェルテルの悩み」とはまったく違う形であなたの友人に、ガイドになってくれることでしょう。
この世界を明るく照らし、きっと私たちの生きる道を支えてくれることでしょう。
この小説を読み終えるのは、「ぼく」の修業期間が終わるようで不安で
読んでるわたしも自分の持つ「現実世界」に戻っていかなければいけないのがとっても不安で・・・
でもそんなこともこの小説はサポートしてくれます。
大丈夫さ、これからの人生も、あと数十年のホームステイって思えばいいんだよ。
終わったあとは、フリーになって元の場所に戻ってくんだ。そう思えば気が楽だろ?という話に、
読んでるわたしも気が楽に。
そうだよねーこの人生は、あとたかだが数十年の、ホームステイなんだー!!!
出会うひとたち、自分がであうものたち、全てに感謝だね。
この小説から読み取れるこのごちゃごちゃして狭くてよくわかんない
この現実界における命のすごい力、も、忘れてはなりません。
”お父さんが2年間机を窓際に置かれ、誰にも相手にされず苦しいサラリーマン生活を送っていたけれど、
それをした人たちに対して憎しみの感情を持つかもたないか”、という話をしていたときのことです。
もちろん、憎いよ。だけど、そんなことは一瞬で吹っ飛んだよ。
どうやって?いつ・・・?
「お前が生き返った瞬間だよ」
・・・・ 「ぼく」と共に、自分の存在自体が、誰かに恩恵を与えている。
そして、「命」に比べれば、自分のつらい生活も、自分を傷つけた人たちだって、
かわいくすら思えてくるもんなんだね。
うん、私にもいっぱい憎い人たちそりゃいるけど、なんかかわいく思えてきたよ!
いのちってすげーなーそしてわたしたちはまさにいのちなんだよね!