あなたの短歌をまとめた本が
届いた、家族のひとたちから。

もう
滅多なことじゃ泣かないと思ってたのに

思い出した、
あなたがわたしにくれたものすべてが
物凄く鮮やかに今でも蘇ってきた。

どれだけもうわたしが日常に溺れ
あなたとの日々が砂が波にさらわれるよう
少しずつ、静かにおさまってしまっていることに気づき
でも前に進まなければいけない自分を
そしてこれだけ頑張ってきたと言える自分を
あなたの代わりに誉めていきたい。

わたしはたぶんきっと、
一生懸命やってるよ。
そして一年の間に
脱皮するように変わった。

私が一生大切にすべきこと
他人への尊敬
そして生きるということに対する情熱を
学んだと思うの。
わたしが学ぶべきことだったと思うの。

あなたの姿は少しずつ目に見えぬように
薄れていっているけれど
あなたのいのちは
1年経った今
わたしの体の中に確実に溶けている