チロは死んじゃったから、
今ならチロに何でも聞ける。

わたしはどうすればいいのか
何の選択肢が一番良いのか。

そうチロに聞こうとしたら

何を選ぼうが
何をしようが
チロはそれを受け入れ、信じるのだろうと知った

相棒でパートナーだったチロは

2カ月居なくなろうと
旅行先に連れて行こうと
決して私を忘れず
決して私を離れず
ずっとどこまでも着いてきた

最後の最後も、野たれ死ぬのではなく
私の部屋を選んだ。

チロは
わたしにこれから先、何があろうと
何が起きようと
わたしが何を選ぼうと、

叱りもせず、怒りもせず、
ただただ、
わたしのすべてを受け入れてくれるのだ
受け入れてくれていたのだ。

それだけの存在だったのだ、
いまごろ気づいたんだ、

だけどこれから先わたしはチロと共にずっと生きられる
死んだ彼が今でも私の中で生き続けているように


私が
価値がある人間だと
教えてくれて
本当にありがとう
チロ。