はぁー
一度行ったのに、女性1人で来るな!と送り返されたり色々あったんですが、
西洋医学病院の研修にもう一度行ってきます。

メインは産婦人科。
生と死が交わる現場なのですが、まずの感想は、
医者としてダメなんですが、エグくてグロいです。
アソコを見すぎで食傷気味です…今どんなにエロいエロ本を見たとしてもどこがいいんだ…としか感じないでしょう…

しかもそんなところから赤ちゃんが出てくるだなんて信じられない。
お母さんに比べて、大きすぎますよ赤ちゃん…。
胎盤もこれもありえないぐらい大きいし
お母さんはものすごい痛そうだし…
げっそりしてるお母さんもいるし…

うわあああああ
人類はこんなことを何百万年もしてきたのか
私もお母さんのアソコからああやって生まれたのかあああ
私もそのうちいつかこれを体験するのかああああ

と独身であることをいいことにビビっています。

生命が誕生する感動的な現場なのに、
その過酷さ(とエグさ)に衝撃。

クラスメイトたちもみんな同感です。
生まれた子供はみんなかわいくて神様が与えてくださったとしか思えないぐらい美しいです。


産婦人科だけでなく外科も研修させてもらえるんですが、
初日はぶっ倒れたなあ…。みんなそうらしいですが。



ここで気になるのが帝王切開。
帝王切開が必要な緊急時でなくとも、インドでは帝王切開を望む人が増えています。

子供は、生まれてくるときに、様々な動きをして、生まれるプロセスを辿ります。

帝王切開は、お腹を切って、子宮を切って直接赤ちゃんを子宮から取り出します。
普通赤ちゃんは子宮から自分の力で子宮口、そしてアソコまでたどり着き、その間、単にずるずる上から下に下がるのではなく、首を曲げたり伸ばしたり、回転したり、いろんな動きを経てアソコにまでたどり着きます。

帝王切開はこれらのプロセスを全部スキップして、子宮からいきなり赤ちゃんを取り出すことになるから
赤ちゃんびっくりするだろうなあ…


と、想像よりもっと思わされました。
なんかこんな議論はいくらでもされていそうですよね。

でも帝王切開は必要な場合は必要です。
出産中に色々と考えられる母体や赤ちゃんのリスクも低くなる可能性もあるし
帝王切開の方がいいことはいっぱいあるのですが、
インドの場合、帝王切開を「痛いの嫌だから」と選ぶ場合も多いみたいだし、
病院の都合で帝王切開を勧められるパターンもそうとう多いみたいで…
そういう、人間の体のためじゃない帝王切開は、
母体にも手術後のリスクがあるし、
赤ちゃんはびっくりするだろうし、、、
問題の方が当然ながら大きいだろうな。


アソコとエググロい胎盤見過ぎで、
神秘的とは感じられていないものの、
出産直前のお母さんのお腹を触れると、
赤ちゃんが出てこようとしている何かの強い意志を感じます。

お母さんの脈もとってみるとすごく変化があります。


以前占星術の記事に書いたけど、
シッダでは赤ちゃんは最後に「神様の恩恵により生まれる」としています。
赤ちゃんは自分で生まれる準備をして生まれてきて、
それをお母さんたちはコントロールすることはできないんだなあというのは、彼女たちをみていて感じたことです。


妊婦さんたちの出産を観察していると


私たち以上の何かの力で生まれている

ということがよくわかります。


それを「痛いのが嫌だから」
「この日に生まれて欲しいから」
「俺(医者)夜勤嫌だから」
というような理由で阻止していいのだろうか…


医学というのは人と体のためにあるわけで、
それ以外にあってはならないと私は思います。



とりあえずもっといっぱい研修してこなきゃ。



ちなみに院長先生は長いあごひげと長い髪の
見た目がヨギーな先生で、
男なのに産婦人科医で(インドではかなり珍しい!!!)
普通、男の産婦人科医などはいないんですが、
インドではそんな医者がいたとしても妊婦さんは嫌がって絶対行かないそうです。
(冒頭に書いたように、アソコみまくるわけですから
インドの文化的にかなり抵抗があります)


でもこの先生は
朝から夜まで患者さんが絶えず列をなしていて、
しかも、最近は

四世代に関わっているそうです。

つまり、

ひいおばあちゃんのおばあちゃんの出産
おばあちゃんのお母さんの出産も
先生が診た、という、
とんでもなく人気がある先生のようなんです。

男の産婦人科医でこれだけ人気がある先生は、
ケララではそうとう珍しいはず…
というか男の産婦人科医というだけでも珍しいのに。

とにかく変わってるけど、
ヨギーな見た目そのままの中身で、
とってもシンプルで、思いやりがあり、
病院儲かりまくってるだろうに車も携帯も一世代かふた世代ぐらい前のやつ、というような無欲な人で、
人間的にとても素敵な人です。

ありえないほど忙しいほぼ24時間勤務的な生活をしているし。
外来、回診、手術、授業、病院マネージメントと全てをこなすスーパーパーソンw
かっちょいいです
(大学の先生もまあ、外来、回診、授業&大学の仕事をこなしてるけど、4時に帰れるもんな)
あのパワーがどこからきているのか教えて欲しい…