荒野をゆく定めの旅人よ
しかしして
そなたの戦いは
そなた独りのものにあらず
....
肉体は滅び
精神は消えるとも
その命の発した量子振動は
永遠に宇宙に残響する
そなたの戦いは
この者たちの戦いでもあるのだ 」
銃夢lastorder
生きるという旅をすることは、人と人という繋がりの橋を渡り続けること。 そしてたまに眠りもう会わない人の夢をみて休むの。 伝統医学を 西洋科学のメゾッドで ひとびとに ケララ州トリバンドラムの小さな田舎に7年住み、 南インド伝統医学、外国人女性初のシッダドクター(首席卒業) ブラウン大学公衆衛生大学院修士、 ワシントン大学疫学博士課程在学中・国際臨床研究センターにてPhylogeneticsによるHIV・コロナウイルス感染予防の研究助手 2019−2020年 WHO・インド伝統医学標準化のための国際会議にてのシッダ医学グループのWHO指定報告者(書記)担当 このブログは15年ぐらい前から続けてる日記みたいなもので いわば個人記録みたいなものです。わたしが忘れないための。 三聖病院での森田療法体験記、 彼が死んだときに旅をした話 アメリカのときの話 インドの話 シッダの話 ブラウンでの話 アメリカやインドの生き方 ほかにもいろいろと ずっと書いてます。 きてくれて、ありがとう。
何この漫画~~
超泣いたんですけど、ラスト!!!!
めちゃくちゃいい話じゃん!!!!!!
何このラスト~~!!!
・・・でも私は男より夢を取るだろう派なので、伊織ちゃんがホントにこれでいいのか分かんないけど・・・
でもきっと、伊織ちゃんは芸能界とは違う形で演劇をやっていくとか
そんな風にきっとなるんだろうね★★
・・・ちなみに私としては、この漫画の中のカワイイ女の子の中では泉ちゃんがタイプです。
で、こんなこと書いたって仕方ないのでこのあらすじと、
ピュリッツアー賞受賞者の歴史に残る精神科医の実存分析についてちょっと考えてみます。
前にも書いたけど、
実存分析の目的は
「使命・責任を本人に気付かせる」
ということに尽きるようです!(ちょっと自信ないのはまだ勉強中だからです!)
そしてこの漫画「I”s」は、まさに、ラストでその真骨頂を描いている気がします。
私がこのラストに号泣したのは、ただ単に泣けたわけじゃなくって
何かこの話の中に真実が含まれてるからなんだろうなと分析した結果、
フランクルが言ってることを物語で表現してくれているっぽいことを発見したのです!!
この漫画の最後のほうで、
高根の花と思っていた伊織ちゃんと両想いになったものの、
芸能界デビューをし、商業舞台に出はじめ、
しかも雑誌やテレビにも出始める伊織ちゃんに
イチタカくんは、自分との距離だけでなく
「着々と夢を実現していく伊織ちゃん」と、
「何の目的も夢もない自分」
を比べてしまい、自分が本当に彼女にふさわしいのか、
せっかく、やっと、3年越しの恋が実ったのに・・・悩みます。(なんつー、人生のドラマが凝縮された漫画だー)
(他にも色々悩むことはあったのだけど、これにフォーカスしてみます)
思えば大学受験も、伊織ちゃんと同じ大学に行くためで、他に理由はなかったし、
「自分の夢」を見つけてみようと一人暮らしをしようとしたりしても見つからないし
着実に夢に向かって突き進んでいる伊織ちゃんと、どんどん距離が離れていく気がして落ち込みます。
しかも伊織ちゃんはどんどん雑誌やCMやらに出て有名になっていくし・・・
さらなる距離感と、自己嫌悪感に彼は悩まされます。
突然ですが、
フランクルの「実存分析入門」に何度も出てくる言葉にゲーテの言葉があるのですが
ゲーテは
「我々が人間を彼らがあるがままに受け取るならば
それはよい扱い方ではない。
我々が彼らを、彼らがそうあるべきであったかのように取り扱うならば、
われわれは彼らをその行くべき方向へと導くのである」
と言っています。
・・・漫画「I”s」では遠回しに、ゲーテの言っている言葉を超意訳してくれてます。
「人間を彼らがあるがままに受け取るならば、それはよい扱い方ではない」
→「夢がなくてプータローでダメなイチタカ」
・・・漫画「I”s」では、「夢があったって、私の元彼氏みたいな人だっているわけだし、そのままの瀬戸さんでいいと思います」という手紙をくれる子がいたり
「うちらだって何の目的もなく大学行ってるんだよ。寺谷なんて完全に合コン目的だし」
「プーだろうがなんだろうが肩書きなんて関係なくてお前はお前だろ!」
と大学合格組の同級生は言ったりします(なんていい人間に囲まれてるんだ彼は)
イチタカの本当の姿って、そんなんじゃないんだよ★ってこの漫画では繰り返し色んな形で導いてくれます
そして、ゲーテの次の言葉。
「彼らがそうあるべきであったかのように取り扱うならば、
われわれは彼らをその行くべき方向へと導くのである」
→「伊織ちゃんを大好きなイチタカ!!!!」
伊織ちゃんを守るために護身術を教えてもらおうとするイチタカに快く教える越苗くんや
伊織ちゃんを犯行声明犯から守ろうと張り込みをするときのイチタカが「輝いてるな」と嬉しそうな親友、寺谷。
また、プロダクションから圧力をかけられ、伊織ちゃんに別れを告げたイチタカに
「そんなんじゃ私たちが納得できないって!」と同級生や、親友、(私の大好きな)泉ちゃん★たちが
伊織ちゃんのラジオ収録の日に彼の家にまで駆けつけて、みんなは彼の在り方を応援します!!
そして、「彼らがそうあるべきであったかのように取り扱うならば、われわれは彼らはその行くべき方向へと導くのである」
というゲーテの言葉と、「実存分析とは、使命・責任をその人に気付かせることなのである」
というこの二つのポイントの真骨頂が最終話に描かれています。
うーん、色々あって、主人公イチタカはこん睡状態の夢で、「自分の在るべき姿」を見ます。
自分には「何もない」と思っていたけれど、
「伊織ちゃんをずっと一生守る」という、確信できる自分の姿に気づくのです。
・・・これぞ、「使命・責任をその人に気付かせること」そのもの。
さらに「彼らがそうあるべきであったかのように取り扱うならば、われわれはその行くべき方向へと導」いてくれた
幼馴染で理解者のいつきからのビデオレター。
いつきが、「いっチャンと同じ”夢”を私も今持ってるんだ!!」という内容。
「夢なんかない」と悩んでたイチタカに彼が持っていた”夢”を教えてくれるいつき。
それは、好きな人に幸せでいてもらいたいと思うこと、
そして一緒に幸せになるということ★
「自分のことじゃなくて人のことも考える夢なんて
なかなかできないよ」
って言ってるいつき、マジで泣かしますぜ!!!
イチタカは「社会が欲している”夢”」が自分にはないし、”プータローである”という肩書き
(さらには、彼女になった伊織ちゃんがどんどん有名になっていくのをみて自分との差への焦り)
に悩んでいたわけだけど、
「イチタカが在るべき姿」というのは
そのまんまの、そうあるべきであったのかのような、「伊織ちゃんが好きで伊織ちゃんを守る」
ってことだったんだよね★
これに気付かせてくれる、しかもそれを、「自分の使命」とか「夢」とか大きく見える人生の目的とつなげてくれる
この漫画は、まさに私に、しつこいけど、
「われわれが人間を彼らがあるがままに取り扱ったならば、それはよい扱い方ではない
われわれが彼らを、彼らがそうあるべきであったかのように取り扱うならば、
われわれは彼らをその行くべき方向へと導くのである」
というこの言葉の真骨頂という快挙を成し遂げている作品だと思います。
しかもそれが、
仕事とか、俳優になるとか、私みたいにインドで医学をやって人類に貢献するぜ!とか、そんなたいそうな夢じゃなくて
「ただの恋」というところに超身近に感じるし、
そして、「うーん、私にはできない」(この漫画のラストでも、「なかなかできないことだよ」といつきは言ってくれる)
みたいな、”プータロー”で”夢もない”イチタカくんの
ありのままの姿のすばらしさ
みたいなのを感じるところに
フランクルの実存分析の真意が描かれている気がしてとっても感動しました★
青春って自分の在り方に悩むということで
それそのものが「自分の責任や使命について問う」ということで
それって、実存分析じゃん!
つまり、実存分析は、私たちが思いきり通り過ぎた青春そのもの★尾崎豊★(笑)
つまり、実存分析って、なんかたいそうな名前がついてるけど
「わたしたちがどうあるか」という、みんなが通り過ぎていく青春、つまり、誰にでもあることなんだあ!!
みんな人生の上ですでに実存分析やってるじゃん!(私もそうだったか)
背伸びしたり、無理したり、かっこつけたりするんじゃなくて
ありのままでいい、その良さがいい、ということを、イチタカくんの恋愛(誘惑もいっぱいあったとこがまたリアル★)を通して語ってくれてるこの漫画は
なんか今読んで格闘し気味のフランクルの実存分析について素晴らしい意見を与えてくれた気がします。
なんか数日めちゃへこんでたけど、生きるって、そうなんだよね・・・
自分がどう在るか見つけていってそれを実現していくことだよね。
その助けにいつか自分もなれればいいな★
漫画を通してでも、医療を通してでも、何を通してでも、それはできることなんだねー
ほんと、いい漫画だった!!
あんま青春映画とか青春ものとか恋愛ものとか触れないけど、他の恋愛漫画とか超薄っぺらく見えるほどにw(でも全然読んだことないから言えないけど)確実にアメリカのドラマやインドの恋愛はただの”偽装”に見えるw
完結してる漫画ですw なぜいきなりこの漫画なのかは…
なんかKindleで一巻無料キャンペーンやってて、超ハマった。
面白いです。
とにかく主人公の桃子が素直でまっすぐでいい子で応援したくなる。
こんな子が友達だったらいいなあ~
お姉ちゃんだったらいいなあ~
と思わせるような魅力があるんです★
もっさくて、全然イケてないところもまた可愛いのです。
あらすじを言うと、
もっさくてイケてない主人公の桃子は、官能小説家だった父の亡き後
父の残した借金・母親の入院費・弟の教育費のため
一家の大黒柱として、父の官能小説家の仕事を継ぐ、
ふだんはおぼこそうな女子高生、しかし裏の顔は官能小説家!
そのことがなぜか、同じ高校に入ってきた、スーパーモデル・超人気アイドルの蘭丸に知られてしまい、
それを隠すことを条件に彼の奴隷となる(弁当作りなど)ということから
二人が少しずつ近い関係になっていく・・・って話で
なんか、ベタ~なあらすじに聞こえるんですが、
近い関係になる過程もすごく自然だし、おもしろいし、桃子ちゃんがほんと素でいい子なので共感できるし
蘭丸のツンデレだけど、何気に桃子のことをちゃんと守ってあげているところとか
キュンってきちゃいます。
こんな素敵な恋(というか絆)してみたいなー★
蘭丸はスーパーモデルの容姿を持ちつつ中身は変態だし性格悪いし、誰とでもやれる、くるものこばまず、超プレイボーイで下ネタばっかりで最低な男・・・・なんですが、
でも、桃子に対してだけは桃子の立場をわかってあげたり、桃子のことをまもってあげてるところは
すっごく男らしいし、
この、なんか、エラそうにしてる生意気なキャラクター(つまり全然飾らない)&超イケメンの容姿がうまくマッチしていて、
漫画の中で桃子も蘭丸もイキイキと輝いてます★ まるで本当にいる人みたい~。
13巻ある中で二人がくっつくのは4巻で、その先は二人の恋愛をベースにした生活になるんですが、
官能小説を書いていることがばれそうになったり(週刊誌に出てしまったり)色んなことが起きます。
でも、そんな桃子を、「官能小説」っていう色眼鏡でみて軽蔑せずに支えてくれるクラスメイトとか、
「あの子はあの年頃で色んなことを我慢しながらやっているの。誇りに思うわ」と言ってくれるお母さんとか。
とにかくなんだか、素直にあったかい話が随所にちりばめられてるんですよね。
色々な波乱(小説家が桃子に恋したり、蘭丸の幼馴染の女の子が蘭丸を忘れないまま戻ってきたり(その子もとってもいい子~!) を乗り越えて
一番つらかった時期、書諸事情で蘭丸が桃子と連絡をとだえさせたとき、
桃子がとった行動に私はマジで泣けました。(11巻~12巻)
つらい、会いたい、もう会えないかもしれない、終わりかもしれない、とられたかもしれない・・・
こういう、ネガティブな心を全部解き放って、
一番ピュアな心で考えた桃子の行動。
「今まで彼がいたから、今のあたしがいる。
そう思ったら、”今のあたし”に、何ができるんだろう・・・・」
そうして彼女は、初めて官能じゃない恋愛小説を書き下ろすんですが。
今まで彼のおかげで、ここまでやってこれた。
そうやって彼が与えてくれたものに感謝して、自分に「今できる」ことを成し遂げる桃子。
彼を失うかもしれないという不安よりも、過去に感謝して今できる行動を選ぶ彼女かっこいいです!
なんかこんな色々かいたらネタバレしちゃうかもしれないですね。
でも、全然ネタバレしてても読んだら面白いと思います。
なんか、いい恋だなあ、絆だなあって励まされるし
けっこう バイアスがあった、官能小説も純粋に文学の一種なんだよなあ、
なんか読んでみよっかなーみたいな気持ちになってますw
なんでも、まっすぐに、すなおに、そのまんまでいる桃子のスタンスでいれば
きっと道は開けていくんだろうなって
それは恋でもなんでも★
そんな風に思える作品です。
恋愛もよし、でもそれ以上に、なんだか桃子ちゃんの姿勢や生き方に励まされる、
恋愛メインかもしれないけどそれ以上に何かきらきらして純粋で大切で守りたいものに出会える作品★
王子様といけてな女の子がくっつくなんて超ベタな話かもしれないけど
読むとすご~~く自然な感じで書かれていて、毎回面白いし
続編として出た13巻も、弟の康太の青春&恋がメインストーリーなんですが、
それも、康太の飾らない心がまっすぐに伝わってくるのですー
だから、こっちも思わず康太を応援してしまうし、共感してしまう・・・
そうだよね、そういう想いってあるよね~みたいな~
なんというか、不純物のない
ピュアな作品なんです★
素直でまっすぐで、ほんとうなんだろうな、って思わされる自然さ。
この漫画家さんの他の漫画も読んでみたいです。
でも今は桃子と蘭丸の大ファンだから、(ってかこの漫画全体のファン)
歩海@Seventh Jenm...