旅をする木

生きるという旅をすることは、人と人という繋がりの橋を渡り続けること。 そしてたまに眠りもう会わない人の夢をみて休むの。 ケララ州トリバンドラムの小さな田舎に7年住み、 南インド伝統医学、外国人女性初のシッダドクター(首席卒業) 2016年8月〜 現在ブラウン公衆衛生大学院修士課程在学中。 このブログは10年前から続けてる日記みたいなもので いわば個人記録みたいなものです。わたしが忘れないための。 三聖病院での森田療法体験記、 彼が死んだときに旅をした話 アメリカのときの話 インドの話 シッダの話 ほかにもいろいろと ずっと書いてます。 きてくれて、ありがとう。

インド医学

元来のもの

「入門書」を読むんだったら、
最初っから、
それを発明した人の本を難しくても読めばいいじゃないか

言った人がいた。






ただいま、NAGAK'U奥義学校さんから購入した
マヤ暦について勉強しています。

マヤ暦って「宇宙と同調する」とか「2012年終末論」とか
「13の暦」とかでけっこう知ってる人も少なくないと思うんだけど
それは、マヤ文明を研究した博士が独自に編み出した解釈であり、暦であって
本来のマヤ文化の暦ではないということを、ちょっとここでももっかい取り上げようと思います。

ヴィパッサナー瞑想と座禅(ほんのさわりだけど)を体験したり、
ホメオパシーの先生の経験を教えてもらったりした経験もあり、
「一番最初に教えられている元来のものが一番良い」
と、私は痛感しています。

だからこそ、インドの医学の中でも最も古いシッダ医学を学んでいるし
外人ながらも、伝統を継承する立場にあるのですが。

だから、この事実を知ったとき、
伝統を学ぶ立場に居る人間として、どうしても、世間で認知されている「13の暦」を知る気にはなれず、
もっとお金がかかったとしても、本来の先住民的価値観をなるべくそのまま伝えているところから
情報を得たいと思いました。

ホメオパシーの先生も、
「様々な流派が出来たけれど、今は、クラシカルホメオパシー、つまり、
創設者のサミュエル・ハーネマンのセオリーが一番臨床に効果的だ」と言っているし、

私自身も、ヴィパッサナー瞑想という、仏陀が教えたそのままの瞑想法をやってみて、
座禅や禅と比べ、禅もヴィパッサナーのエッセンスを独自の方法で伝えていて文化として素晴らしいけれど
仏陀の弟子たちがつくった教えではなく(禅)
仏陀が教えたそのまんまの瞑想法(ヴィパッサナー瞑想)のほうが
よっぽど効果的だし、合理的だと感じました。

やっぱり、元来のものというのが、学ぶのには一番適しているような気がしています。

もちろん、それは学びにくかったりもするんです。
まとまってる中国武術のが、インド武術よりエッセンスも凝縮されていいよー
って何度も思ったけど。


で、何が言いたいのか。


何か発祥しても、だんだんまた、流れの中で変わってきてしまうんですよね。


シッダ医学のドクターたちも、西洋医学や様々な解釈を交えはじめて
元来のシッダ医学は少しずつ滅んできてしまっています。
占星術や錬金術がれっきとした科学として存在し、
それらの技術を使い、骨折を2週間で治していたような
本来のシッダ医学の能力が発揮された時代は
現地・タミルナドゥでも、少しずつ終わりかけているのです。

たとえば、もともとのシッダ医学では、気候や風土を病気と繋げて考えるのですが
「今時そんなことしてる人いないよー!」と笑うドクターたちがほとんどだったり、
シッダ医学を創設した聖者たちが書き残しているアガスティアナーディを知らないし
そんなものは信じないとしているドクターたちがほとんどだったりします。

診断を西洋医学で行い、薬の処方をシッダの薬にする、というようなやり方が
主流になってきています。


元来のものは現地でも少しずつ失われているのです。


そして、そうすると、シッダ医学の薬も効果が中途半端にしか出ません。
もっと薬の効果が完璧に、適確に、ピタリと働いてもいいのにって思うのに
なんだか本来の力じゃない感じにしか働かないんです。

シッダの古典にきっちり書かれている処方(薬と合わせるアジュヴァント・飲む季節・タイミング・食事法など)を
守りきれていないドクターたちがほとんどなのも事実です。

変に、化学の知識を混ぜ入れて、
シッダのシステムに照らし合わせて考えず
「この薬草にはLドーパが入ってるからパーキンソンにいい」と考えるようなドクターもいます。


シッダ医学のシステムは少しずつ、シッダドクターたちによって、曲げられてきているようです。


その中で、本来のもの、本質的なもの、残るべきものは何であるんだろう・・・と
少し模索した結果、

私が20代前半に大好きだったネイティブアメリカン・先住民たちの文化
つまりマヤの古代文明を学び直すことにより
インドの、本来の伝統、伝承すべき本質が見えてくるような勘を得ています。

実際に今、
シッダを学んでいて分からなかったことが
マヤ文明について少し触れるだけで「そうだったんだ」とはっとすることがあります。

なんかものすごい序章が長かったけど(笑)

「元来のものに戻って考えてみる」というのは、とても大切なことだと思います。

だから!わたしも!世界の医学のルーツであるこの医学
そして古代文明の名残!を
これから先、必ず必要となる日が来ることを信じて、
この道の中にいるのだけれど。

西洋医学とシッダ医学の根本的な違い

ある患者について。

私の大学にいるシッダの医者は、
「3カ月はかかる」と言った。

日本の西洋医学の医者は
「3日でいい」と言った。

3日の西洋医学の薬の投薬中は症状が治ってきた感じがあったのだが
3日後は症状が戻ってきた、そう。

これが一番的確なシッダと西洋医学の違いの例。

なりたい医者の姿勢

No.1 : 精神科医(西洋医学)

ケララ1の医大で精神医学教えてるだけあって情報通。

情報更新が大切な西洋医学の世界でしっかりとアメリカからの情報まで掴んでいる!

たとえば、
この前「眠れません、この眠剤では」と訴えたら
なぜか、
セロクエル(日本では統合失調症に使われる、私も昔飲んでた)が出た。
「何故?」と思ってリサーチしたら、
2008~9年の最新レポート(しかもUSAの)によると、
セロクエルは
躁鬱病(わたしの西洋医学の診断名)患者で
不眠を訴え、普通の不眠症の薬が効かない患者に与えられると効果的

という実験結果が出たそう。

まさに今の私の状況だ。

最新情報を常に収集して、常に患者にベストな治療を施すのは
私は西洋医学ではとっても大事だと思う!!

「今たぶん躁状態です」
って言ったら、にっこりして
「自分のこと観察するようになったのね」
と言ったり、

まず常に落ち着いている。

決して患者を否定しない。

不眠を理由に通ったけれど、
不眠の原因の根治を目指して
不眠ではなく、躁鬱の治療を行おうとしているところも
医者っぷりが良いです。

薬は毒なので(西洋医学は毒や!子供産めないよ!)
なるべく少ない量しか処方しない

そこらへんはとっても学ぶところがある。

No.2: 中国鍼灸医 (中国医学)

私の一番のお気に入りの先生☆☆

まず、本場中国で中医学を学んだ。
まあ私のアメリカ人の友人(現在アメリカ政府からオファーを受けているそう。
ビッグになったもんだ。うちの大学のハーブ学の教授もすごいビッグになってるし、
ビッグなコネがあるものです。大事にしないとお!)は
中国語で中医学やったけど、(私もタミル語でシッダ医学やらないとヤバいじゃん!)
この先生は英語だけど、全ての質問に答えてくれます。

もちろん、西洋医学の基礎もうちの大学みたく学ぶので、
西洋医学を通してツボについて解説してくれます。

まず、自分がいるときはほとんどの場合自分自身が治療を施す

この姿勢は素晴らしいです!!
インドの医者って、ただ座って、下の者に命令してるイメージがあるけど
(特に現代化されたアーユルヴェーダ)
この先生は自分で治療します!!
しかも針の刺しっぷりが男らしい(笑)

メールをしたらちゃんと返事がすぐかえってくる

個人的なこととかでも、聞いたことにはちゃんと答えてくれます。
メールもちゃんとかえってきます。

治療を施す前にその治療が本当に必要な治療か見極める
無駄に治療を施さない、
私が2週間近く流行り風邪の下痢に悩まされ抗生物質飲みたいと言ったら
それが本当に必要かもう少し考えないといけないって言う。
鍼を行うツボも増やしてほしいって言っても、
自分が納得しなければ増やさない(でも大抵やってくれるけど)

初診は、生活リズム、生活習慣、舌診、脈診 などなど
すべて行いました☆☆

そして、カウンセリング状態にもなってる。
悩み相談とかにものってくれる。
ただ単に鍼するだけじゃなくて、一緒になって悩みの答えを考えてくれる!


目指したい医者の姿勢です☆

No.3 : シッダマスター (シッダ、マルマポイントマスター)

とにかく、見た目は素敵なお兄さんで、
「私は何も知らない!」と言い張る。
非常に謙虚です。当たり前に。

そして、お金を請求しない。

伝統医ってどこのも(ネイティブアメリカンとかも)だけど
お金請求しない。

この人も請求しない。

どうやって生計立ててるのかはなぞ。

でもそういえば、
私の師匠☆ タミル人アーユルヴェーダ医臨床歴40年も
わたしにだけは診料代を請求しなかった。
(他の患者には請求)

そういう風にわたしも生きたいな☆☆




そして、何より、この

シッダマスター、中国鍼灸医、アーユルヴェーダ医から学んだのは


「効くという実感」


一度このカンカクを掴むと、
鍼灸で一度ふわふわになってしまうと、
やっぱり患者(わたし)はまた戻ってきます!!!!!!!!

シッダマスターのお陰で過去のトラウマが消えた。
鍼灸のおかげでかなり調子がよくなっている。
アーユルヴェーダの薬がなくなってきたら調子わるくなった。


この「実感」☆

プラシーボでもいいんです。
なんだっていいんです。

とにかく「効いてる!」っていう満足感を患者に与えられるかどうか。

そして患者が安心できるかどうか。


なんじゃないかなー

と主治医たちから学びました。

って医者かかりまくりだ。しかも違う種類の。
インドならではですね!!!!

シッダ医学wikipedia

の編集はじめました。

まだ勉強して半年しか経ってないけど、けっこう学んできたので。
シッダ医学の一番ベーシックなことについて書いてこうと思います。
wikipedia完成したら是非チェックしてみてください。

シッダ医学には、アーユルヴェーダにもない、ましてや西洋医学には絶対真似できない
素晴らしい可能性があるのだと本気で気づかされました。
本当にこの医学を選んでよかったと思う。

シッダーたちが残した医学の知識はすさまじく、
中にはたった3種類の塩のコンビネーションで薬を解毒化し、薬の完成を早め、薬の効き目をよくし、病気の治りを早める塩の調合法(シッダ医学の宝とも言われている調合法)があったり、
少量の金属の調合によって、生活習慣病などの病気を短期間、しかも少量で治す方法があったりします。

どうしてこれらがここまで効くのか?というのを説明するには私の知識はまだまだ足りないですが、
ちょっとずつ書いていこうとも思います。

人間の身体は5つのカバーで出来ていて、
そのうちのたったひとつが食べ物によってできる「肉体」です。
他は「心」や「呼吸」などでできているんですが、
西洋医学はこの5つの中の「肉体」にのみしかアプローチできません。

シッダがなぜ効くのか。
西洋医学になぜ治せない病気があり、そしてなぜ西洋医学には副作用が多いのか。

私の考えでは、西洋医学は現代科学をベースにつくられていますが、
その現代科学自体がまだ進歩中で完成しきっておらず、「これが完全」というものがないんです。
たとえば遺伝子。遺伝子なんてほんとに最近発見されたものですよね。
それをもとにして抗生物質ができた訳で、その働きは素晴らしい
(私も仕組みを学んで相当感動した!)ものだけれど、遺伝子学自体はまだまだ進歩中で
今後変わってしまう可能性が多いにあります。っていうか変わっていくものです。
西洋医学は、まだまだ発見中なんです。

だけどシッダ医学は長い長い年月(12000年の歴史です!)をかけて完成したため、
哲学としても通用するほどの完璧さなんです。そのベースが。
ベースとなっているものが完全であるため、それを元にした薬や治療法も効くんです、
特に、副作用なしに。

そんなことを頭にいれていきたいなって思いました。

たとえば、西洋医学はホルモンは下垂体によってコントロールされていることを知ってる。
その下垂体は視床下部によってコントロールされている。
でも、視床下部が一体何によってコントロールされているかは誰も知らない。

シッダ医学は、そのコントロールしている「何か」にアプローチするんです。

神話

シッダ医学を創設した聖者の一人、ティルムーラルは
3000年生き、1年に1回、地上に降りて詩を書いた。
その詩は、タミル語初心者の私にも理解できるほどシンプルで、
そして奥が深く、
とても優しく、
とても分かりやすく、
そして本質を突いている。

彼らの書き残した言葉を理解したいと思う一心でいまのわたしは
ここにいる気がする。

”宇宙の中に在るものは身体に在り
身体の中に在るものは宇宙に在る
宇宙と身体に違いはない
もし、知識を持った眼でみるのなら”
by サッタムニ

****

神話が創る思考の枠組みは、現代の思考様式とは異質だ。
たとえば、あなたや私がある競技者の目の眩むような足の速さについて説明するとしよう
現代文明の技術的・科学的な考え方では、競技者の走る速度を数字で表し、
「競技者Xは、100メートルを9.9秒で走る」と言う。

詩人であれば直喩を考え出し「彼は鹿のように走る」と言うだろう。

だが、神話の作り手たちはさらに先をいき「彼は鹿だ」と言う

厳密に言えば、神話的な比喩は間違いだが、
彼らは、鹿のように速い競技者を鹿と同一視する。
これが神話だ。
私たちの世界で表面的に明瞭なことよりも、はるかに深いレベルで関係をつける方法なのだ。

***

これを読んだ上で、
ティルムーラルの残した一番有名な詩について想う。

「薬とは何か」

”身体の不調をなくすものは 薬であり
心の不調をなくすものは 薬であり
来る病を予防するものは 薬であり
死をなくすものは 薬である”
ーティルムーラル


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