旅をする木

生きるという旅をすることは、人と人という繋がりの橋を渡り続けること。 そしてたまに眠りもう会わない人の夢をみて休むの。 ケララ州トリバンドラムの小さな田舎の医学部に通う、 日本人初南インド伝統医学、シッダ医学の医者の卵の インドまみれの生活の中でのありのままを綴る。 三聖病院での森田療法体験記、 彼が死んだときに旅をした話 ほかにもいろいろと ずっと書いてます。 きてくれて、ありがとう。

インド生活

結婚します

 

「私来月結婚するんだ
「それはおめでとう!!!!!」

 

っていうのは、今の日本での普通の会話のはずなんだけど・・・

 


ここ、ケーララでは・・・

 

「・・・私・・・来月・・・結婚するの・・・」

「・・・そ、そうなんだ・・・・・・」

 

って感じになる。




 

クラスメイトの子が一人結婚させられることになった。

その娘は21歳。

相手の男は32歳。

 

「えぇ?!でも今試験期間中じゃん!」

「そんなこと誰も気にかけないの。次の日曜結納なんだ。」

 

次の日曜っていうと・・・次の月・水・金には3科目の最終筆記試験があって、

それで試験が終わるから・・・

 

つまりは、試験(しかも3科目も)直前の日曜に、

しかも、1週間待てば筆記試験が終わるのに、

試験の後ではなく

試験前に、

行われるということ・・・?この子試験勉強勉強できないじゃん。

 

 

「私、その人と1回会っただけなんだよね。全然興味ないんだけど・・・」

 

「電話したりとかは、しないの?」

 

「その人の電話番号持ってるんだけど

電話したくないんだよね・・・

本当に興味ないんだけど・・・」

 

 

「というか、試験終わってからとか、大学終わってからとかにしないの?

相手が決まってるんだったら待ってもらえばいいじゃん」

 

「占星術によると、今じゃないといけないんだって。それ以外の機は私にないらしいんだ・・・

私だって全然結婚なんかしたくないよ。私まだ21歳で相手は32歳だよ・・・。」

 

「・・・・」私は何を言えばいいか分からなかった。

 

占星術。

 

日本では占いやおまじないの延長みたいに捉えられているかもしれないけれど、

実はその人が生まれた時間と場所に見えた星の位置をもとに

その人が歩む人生を正確に割り出すとっても緻密ですごく正確な計算術である。

しかし、インドではこの占星術でつくったその人の「ホロスコープ」が、

その人自身の選択よりも大切になるのだ。

私の他のクラスメイトも「ここでは人間よりもホロスコープが大事なんだよ!」と言ってた。

 

しかし、この地の人にとっては、たとえ本人が嫌がっていたとしても、

ホロスコープでの相性がよければ結婚させられる。

ホロスコープのタイミングで結婚する。

 

ということが常識みたいな感じでまかり通っているのだ。

 

占星術・・・?

人を幸せに、正しい方向に導くための占星術のはずなんだけど、
彼女は全然嬉しくなさそうだし、

試験があと1週間で終わるのにそれを待たないで試験前に結納だなんて、

他人の私からみたら意味不明だし、試験勉強しっかりできないんじゃあ
何のために両親は金出して彼女を大学にやっとるんじゃ!!と思える。

 

ホロスコープは、その人を幸せにするべきもののはずなのに、

その人本人よりホロスコープ優先。なんか逆になってます。

人権というものがない。

 

 

試験と、女としての人生の試練を同時に受けて立つことになった彼女・・・

どんな心持ちなのか私には想像を越えてしまいます。

 


 

そして、普通に今まで対等に人間として接していた彼女が、実は「女」で

私と同じ権利をもった「人間」ではなく、この社会では商品なのだ・・・と知り、

一緒に今勉強しているクラスの女の子たちは全員そうやっていつかは売られていくのか・・・と思うと非常に情けなくなる。

 

しかし同時に女に平等の権利を取り戻した革命の凄さにも
感激して、感謝。


人は平等だと当たり前に想っていたけど、

実はぜんぜん昔はそうじゃなかった。

積み重なったこういう女の人たちの犠牲の上に、

想いの上にあったと知ることになった彼女の結婚。

 

 

先輩の中には、既に妊娠してたり、子もちの人もいる・・・。

恋愛は禁止なのに、大学卒業前に妊娠させるのはいいんだ・・・。

「逆に、子供できないと、問題になるんだよ」って言っていた友人を思い出す。

男性に支配されている彼女たちの運命を思うと悲しすぎていたたまれなくなりました。

 

私の先生が言ってましたが、インドの女性のトータルで8割ぐらいが

何かしらの性的問題を抱えているといいます。不感症、恐怖症、・・など。

 

こうやって無理やり結婚させられてるからだよね・・・どう考えても・・・。

 

日本じゃ、自由恋愛結婚バージョンになり今や婚活、とか言って

私自身も結婚できないかも・・・って焦ったりしてる人が多くて

むしろお見合い結婚復活かも?そっちのが<安定>してて安心かも?って思う人も少なくない気がするけど・・・

恋愛結婚って、本当にこういう状況の世界では目標みたいになるよね。

なんて私は自由な世界にいるんだろう・・・。

 

私たちに起きた女性に権利を与える革命が、彼女たちにも訪れることを祈ります。


ギフト。

先週みんなが行った修学旅行で、製薬会社の見学をしてきたからって
みんなはなんと、製薬法が詳しく書かれている本を特別にもらってきていた!!
その本には、タミル語名・学名の両方で記述してある薬の作り方と
その薬の用途がタミル語と英語で書いてあるのだ。

超いいじゃん!って言ってみてたけど、私の分はないのかなあ・・・。と思ってた。


その次の日

先生が「こっち来て」と言う。

「この前のテスト、本当によく出来てた。これからもがんばってね。

ところで、この本持ってる?」

先生が差し出したのは、その製薬本!!

「持ってないなら、これが一番のプレゼントかな、って思ったの。がんばってね」


ほしいな、って思った次の日に、
試験の出来が良かったから、っていう理由で、
先生が
これからもっと勉強するように、って元気づける理由でくれたこの本。


先生を通して、
こういう出来ごとを通して、
シッダーたちは、
わたしを必ずいっつもみまもってくれている。


日々の、小さな サインに 気づいて 
それを信じて
それだけを信じて
進もうと決めた 今日。




ゲド戦記にもね

「魔法使いが偶然出会うなんてことはないんだから」

って書いてあったの。




ともあれ、願ったらすぐに
「勉強がんばったご褒美」として
やってきてくれたこの本は、
一生の宝物になりそうです。

ありがとう。

チロの死

飼い猫のチロが、死んだ。

私の家の中で、死んでいた。

猫は、死ぬ姿を人に見られたくないというのに
私だけを
私だけを待って
死んでいた。

私は家にいなかったのに、
私だけを求めて、
私だけを待って、
彼はひとり死んでいた。

この手で、彼を庭に埋めた。

ハウスオーナーの息子は、「ここには俺の猫7匹が眠っている。チロもその仲間だ」
という。

インド、此処では、毎日、近所の人が死ぬ。

チロは冷たくなってかたくなって
床に横たわっていた。

目があいていて、口は半開き。

日本で言えば「成仏」の相だ。

私が触るのが分かっているようだった。


そして、なぜ?

わたしの中で 今日 何かが死んだ。確実に。


自分というものは存在せず、
自分を必要とするものも存在せず、
私なんていなくなればいいと思っていた、
周りの助けの手なんて目もくれずに、いや無視して。

だけど、チロには、たった一人、世界でたった一人、
私のハウスオーナーでもなく
ハウスオーナーの息子でもなく
誰でもなく、

わたしだけが、
わたしだけが、必要だったのに。


どうして、こんな簡単なことに気付かなかったんだろう。
どうして、チロはわたしを認めていたのに、
わたしはわたしを認めてあげていなかったんだろう。



チロ、享年1歳6か月。
インドの猫にしては、頑張った。


チロ、今までありがとう。

さいごのさいごまで、私だけを追いかけてくれていてありがとう。
わたしだけが
わたしだけが
他の誰も代わりはなく、
たった一人 この世界で
私、だけが、
チロには居たのに
わたしはそれにすら気付かなかった、大馬鹿だ。


わたしはわたしを認めてあげないといけない。
今日 確実に わたしのなかで 何かが死んだ。チロと共に。
そして今 わたしの胸のなかで チロが 目覚めよと云っている。

チロ。

わたしは、あなたの愛によって救われている。
わたしを死ぬ間際のその瞬間まで想ってくれて 
愛してくれて ほんとうに、ありがとう。チロ。

愛は 素晴らしい
愛は 死すらも まっすぐに受け止めて もっと前に生をつき進める。

まっすぐな愛は、まっすぐに届くのだ、
今はチロよ、一番安心できる場所で死んだからには
安らかに眠って、また生まれ変わってきておくれ。

からだはすごい

昨日の夜、高名なアーユルヴェーダ医に行った。
なぜか運よく「明日クエートに行くんだよ」っていう彼の息子も。
二人ともアシュラムの信仰者。
なんとアーユルヴェーダ医は、ここのアシュラムのグルの専属医だというから
相当な腕だと思います。
10年悩んでいた足のなんとかが即治った・・・とかなんとかかんとか友達が言ってた。

その先生に、「こんなに風邪ばっかりひいて、お腹も壊して、健康なときがないんですけど?」
って相談したのでした。
「今は咳と上がり続けてる熱と呼吸がたまに困難です←H1N1の症状」



なんとなく、クミンを煮てつくる、ジーラウォーターが飲みたい!!って思ってたら、
まさしく、そのジーラウォーターをベースにした薬が2種類も処方された!!!


なんとなく、物凄く、シッダの薬である、ウイルス感染に効く薬が飲みたいぜ!
って思って昨日から飲んでたら、


今日の西洋医学の医者には、やっぱりウイルス感染だ、って言われた!!


辛いもの嫌だって思って、(先生にも辛い物食べるなって言われてた)
辛いもの間違ってたべちゃったらやっぱり気持ち悪くなった!!


からだってすごい!!




西洋医学の病院での体験は・・・あまり思い出したくないぐらい嫌な想いもしたけど
学校に医者がわざわざ電話して、話をつけてくれたりもした。


うぅ、疲れた。



とにかく、からだってすごい!!


1カ月前にウイルス感染したときにめっちゃハマってたシッダのウイルス用の薬
(シッダの方が、西洋医学より発展してますね・・・ウイルス薬だなんて)
また飲みたくなったり、ティーツリーを飲用したくなったり、ジーラウォーターを飲みたくなったり!


そして・・・そのずばりな薬出してくれたアーユルヴェーダの先生、凄いかも。
ずばり私が飲みたい感じの薬が出てくれました。かなりの腕だそうです。
マレアラム語で「何の心配もないよ!」と言ってくれました。


とりあえず、

「からだを信じろよ!」と言ってたその医者の息子(その人も医者だけど)の言葉を信じるべし。

「もし、魚が水槽にいて、その水槽が汚れてて、魚が病気だったら、
いくら魚に薬あげても仕方ないでしょ?
水槽の水をきれいにしないと!!

もし、植物が病気だったら、土を綺麗にして、水をあげて、太陽の光をあげないと!!」


からだを大切にしてあげたいけど、その時間がない現代人と私の哀しさも感じる出来ごとでした。
だからこそ、現代人には病気が増えているのです。
からだが自然のサイクルを引き戻すために病気になっているとしか考えられない。

最低!インド死ね!!

インド死ね!!と思った出来ごとでした!

今までも何度もふざけんな!って思ったけど今回以上にフザケた話はない!

まず、1カ月半にわたるインフルエンザ・ウイルス感染・食中毒の連続で
学校を病欠する日々が続いていた。

仕方ないよね?!どうやって学校へ行けと?

とある日、学校へ行ったら、ぶっ倒れた。そのまま点滴→注射とか受ける状態に。
食中毒でした。




それを、「大問題だ!!!!!!!出席率が大問題だ!!!」と
大騒ぎしている大学!!(この時点でマジ死ね。放っておいてくれ!)


そして、ICCR奨学金のスタッフが、なぜか学校を訪問することになり
ICCR奨学金はインド政府が出している奨学金=政府関連=超エライ官僚様!!
ということで、さらに大パニックになったうちのクソ大学。


37.5度の熱があろうと、学校へ来いと言われた私は
むかついたのでそのまま大学病院に向かいました。
つーか、ふらふらで動けないし!!!学校への坂上がるの無理。


その状態で大学の医者である先生が校長へ私が病院にいると連絡し、
校長(言葉通り、悪を極めた感じ)・ICCR奨学金スタッフが病院に来ました。


ICCR奨学金の人の権力の方が、校長より強いので、なんとかなるかな?
と思っていた私が馬鹿だった!!!!!!!!!!!!

ICCR奨学金スタッフは、校長以上に頭悪いことを忘れていた!!!!!!!


「俺はお前が学校行かないの気に入らない!!
学校行け!
病院近いんだから学校行って具合悪くなったら病院行けばいいじゃないか」


さらには



「寮に住め!」


日本で考えられる常識を超えています、寮は。
日本の刑務所の方がずっと衛生的で自由があるでしょう。
1部屋に10人以上のベッドがずらっと並んでいるだけの部屋です。
体臭酷いし、携帯禁止、パソコン禁止。生きていけるはずありません。



しかし、大問題なのは、この大馬鹿男がここで一番権力を持っているということです。
こいつが、もう少し頭がよければ、
今までの欠席をただの病欠扱いにして、何の問題もなくやり過ごせたはずなのに


「俺はお前が学校行かないの気に入らん!
月曜から具合悪くても学校行け!」


とほざいたせいで、どんなに具合が悪くても、どんなに病気になっても
学校に毎日通わなければならないということになってしまいました!!!




・・・ホントに、コイツ、一回死ね。

「気に入らない」とか「気に入る」の問題か?
体調が悪くて欠席なの???

つーか、病欠は問題ないはず。
欠席にカウントされず、出席にカウントされるはず。



まじで、このわからずやたち、一回地獄に行った方がいいんじゃないかと
本気で思いました。


さらに学校の医者もさじを投げて、「来るなら他の先生に診てもらえ」とか言うし


すべてに見放された気持ちです。



最低!!!!


本気でこんなとこ辞めてやりたい。
でもこんな理由で辞めるのがムカつく!!
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