旅をする木

生きるという旅をすることは、人と人という繋がりの橋を渡り続けること。 そしてたまに眠りもう会わない人の夢をみて休むの。 伝統医学を 西洋科学のメゾッドで ひとびとに ケララ州トリバンドラムの小さな田舎に7年住み、 南インド伝統医学、外国人女性初のシッダドクター(首席卒業) ブラウン大学公衆衛生大学院修士、 ワシントン大学疫学博士課程在学中・国際臨床研究センターにてPhylogeneticsによるHIV・コロナウイルス感染予防の研究助手 2019−2020年 WHO・インド伝統医学標準化のための国際会議にてのシッダ医学グループのWHO指定報告者(書記)担当 このブログは15年ぐらい前から続けてる日記みたいなもので いわば個人記録みたいなものです。わたしが忘れないための。 三聖病院での森田療法体験記、 彼が死んだときに旅をした話 アメリカのときの話 インドの話 シッダの話 ブラウンでの話 アメリカやインドの生き方 ほかにもいろいろと ずっと書いてます。 きてくれて、ありがとう。

ホメオパシー

ポテンシー

ところで、シッダ(アーユルヴェーダも同じ)にも、ホメオパシーのような「ポテンシー」があります。

ホメオパシーの治療では、同じ原料を使った薬でも、「ポテンシー」を変えることにより
重症~軽症の症状に対応します。
たとえば、Nux Vomicaという超一般的な薬には
「0」「30」「200」「1000」「1000000」といったようなポテンシーがあり
この「ポテンシー」が的確でないと
同じNux Vomicaという薬でも、効果が出ません。
(ちなみに「0」はチンキ状態で、Nux Vomicaは毒性の植物なので普通では使われませんが
私の先生は、自分自身の経験により、
アロパシーの薬による副作用の解毒に使っています。めちゃ効きます・・・
でも、たとえば「200」を飲んだとしてもそれにはあんまし効きませんw)




シッダにも、ホメオパシーとは全く違う医療システムですが、似たような「ポテンシー」があります。

たとえば、同じ Tinospora corlifoliaという薬草でも

低:粉薬
   ↓
  煎じ薬
   ↓
  チンキ
   ↓
高:シーンティルチャッカライまたはグドゥチサットワ(薬草のエキスを抽出しそれを乾燥するのを何度も繰り返した非常にポテンシーの高い薬)



という順番で効力が違います。
ちなみにこのシーンティルチャッカライは非常に有用で様々な病気に効きまくりで
しょっちゅう使われるため、どこの薬局に行っても見つからなかった~ という経験をしたこともあります。
粒子も粉薬と違い荒くなく細かいため、すっと吸収されるようですね。

薬がない場合は、煎じ薬の濃度を濃くしたりして処方したりします。
つまり、煎じ薬にも「ポテンシー」があります。
※しかし、最近の科学的実験では、
糖尿によく使われる煎じ薬は、古文書のやり方に書いてある通りに1/6に煮詰めた場合でないと効果が出ない
(1/7 や 1/8では効果がみられなかった)ということもあるので、その薬によって使い方は考えないとダメなようです。
※ちなみに1/7とか1/5とかはなく、4の倍数しか処方すべき煎じ方法はありません 1/4,1/8,1/16とか)



たとえばもし、レヒヤム(ギーと牛乳、ハチミツで粉薬に栄養を付加したもの)が効かなければ
キルタム(半オイル状の薬)というもう1つランク上のポテンシーに上げたりします。




これも、ホメオパシーと同じく、いきなしキルタムという高ポテンシーの薬を出してもダメで
その人の状態によっては低いポテンシーのほうが効いたり、体に合っていたりするので
もちろん、色んな状態を考えて処方しないとダメだったりします。
ここは、形は違えど、そしてたぶんホメオパシーの方が難しいですが(ポテンシーの数多いし)
ホメオパシーとけっこう似てる気がします。

ホメオパシーは素晴らしい

ホメオパシーの素晴らしさ


インドで病気になったら・・・
病気の内容にもよりますが、私は、「注射ルーム」で何でもかんでも注射する西洋医学の病院ではなく、
かといってアーユルヴェーダやユナニなどのあたりはずれが大きい病院でもなく、ホメオパシーのクリニックに行くことを薦めます。
即効性があり、安全で、安く、薬が飲みやすいというのが大きな理由です

ホメオパシーはインドが世界一だと言われていますが、実際に地元にもたくさんの(3~4軒)ホメオのクリニックがあるし、
うちの現ハウスオーナーは「この辺の乳幼児にはみんなホメオの治療しかしない」と話していたし
元ハウスオーナーも、西洋医学の糖尿病と心臓病の治療に不安を感じホメオに完全に切り替えようと私のホメオドクターを訪れました。
実際の人たちや目につくクリニックの多さからしても、

ここインドはホメオパシーの技術が世界一であるというだけでなく、特にケララではホメオパシーは民衆にもなかなかにポピュラーな存在です。

実際に私も、「ぶっちゃけ、ホメオのがいいよな・・・」って思うことが
いっぱいシッダやアーユルヴェーダと比較した上であります。(それは後で書きますね)

ホメオパシーによる治療を経験した人たちの体験は、少し他の治療とは違っています。
なんだか・・・これは、奇跡なんじゃないか?というほどに回復し、
さらには心も洗われる不思議な体験なのです。。。
何か奇跡的な、悟りに近いような状況に至るというか、病気でずたぼろにされ、さらにはがっしりとおおわれていた汚いものがはがれて
真の自己に戻るというか、不思議な感覚を私は去年覚えました。

こういう感覚は、私の体験だけではなく、かのアンドリューワイルも著書「人はなぜ治るのか」で自分自身の体験について触れていますし
日本では賛否両論ですが、日本ホメオパシー協会のとら子先生も自身のホメオパシー体験のときに、
腸炎の治療だったのに精神的に自分をおしくるめていたものが吐き出されて行くような感じがあった、とおっしゃってます。


上に述べた私・アンドリューワイル・とら子先生の3例すべては、
「そういう悟りっぽい感覚」とともに、
現実に完治しています。
私の場合、2年ぐらいで悪化して悩んでいた(昔もその兆候はあった)”過敏性腸症候群”、すぐに下痢になるという状態が、何をしても再発しまくって
1日に朝だけで20回トイレっていう状態だったのが→2日で症状は消え、その後1年経っても再発なし。
アンドリューワイル自身も著書で自分の病状はホメオの治療以来1度も戻ってこない、と書いています。

日本のホメオパシー協会は少し宗教っぽいんじゃ・・・?と感じる方多いと思いますが、
ホメオパシーでの治癒の経験をすると、「ホメオパシー信者」になり「ホメオパシー教」を創ってもおかしくないんじゃないかと思われるほどに
その治癒体験は奇跡的であり、かつスピリチュアルなのです。

しかしそんなお話は他人が聞いてもよく分からないでしょう。体験した人はよく分かるでしょう。
なので今回は参考として客観的にホメオパシーのケースと私が見たホメオパシーの利点について書いていこうと思います。



ホメオパシーのケース


私が紹介できる分を少しお見せします。私が実際にみた治療例です。
私が患者さんと話してGETした例です。なんでちょっとばかり情報少ないかもだけど。


1)まず私(笑)

症状:

ケースA:3~4週間続く下痢、繰り返す細菌・ウイルス感染、不眠(眠剤を飲んでも寝れず眠剤の数は増える一方)

→完治
 (習慣性の下痢は戻ってこないが、たまに腹痛はある。
不眠も眠剤を飲まず寝れるようになり、
最近では友達の結婚式に行ったときに参加者私以外全員風邪をひいていたのに、
私には風邪がうつらなかったほどに感染には強くなりました…汗)

ケースB:38.5度の熱、鼻水。

→ 熱高かったので、前日に西洋医学の医者に解熱剤・抗背物質をもらった上に注射打たれました(たしか、抗生物質オンリー)
しかし何も起きず(むしろ、腹荒れて下痢になって注射の毒で体重くなった)
次の日ホメオドクターに行って、
薬を吸引する方法で1回治療を受けただけで・・・
クリニックから出るときにはすでに気分が良くなっていた!!!
さらに、次の日には熱は37度台まで下がり、3日目には下がった。

あと、西洋医学の薬のせいでお腹が荒れて、下痢だったが、そのダメージも先生の処方した薬により回復した。

ケースC:頻尿 (1時間~2時間が限度)

→ 完治(?)昔は30分~1時間ごとぐらいにトイレに行っていたのが、今は3時間~4時間ぐらいおき。
さらに、緊張すると5分ごとでもトイレに行きまくって、試験中や授業中もトイレに行かないといけなかったのが完全に消滅。
クラスメイトにも「もしかして頻尿の治療受けてるの?すごい成果だね!」と気付かれるほどに回復。
小学生のころ、母親があまりの頻尿を心配して医者に連れて行ったのを覚えているので、頻尿歴は20年ぐらいあったはずですが、
今は全然


2)38歳男性

Complaints:統合失調症と診断され2カ月半精神病院に入院した後に治療。不眠。

→入院から1年経った後、「幽霊がいる」と泊まった誰もが感じ、誰も眠れなかったといういわくつきの部屋でも熟睡するほどの入眠の良さ。不眠は回復。
統合失調症の部分は学生の私にはちょっとは判断つきませんが少し、妄想癖っぽいところがまだある感じがします。でも
入院は必要ないし普通に働けているし普通の会話もできる。

彼によれば「2カ月半向精神薬でけがされた体がホメオパシーでやっと浄化された… ホメオパシーで奇跡的に回復した」といってました。
それ以前も入院経験があったらしいのですが、とうぶんは大丈夫そうです…というかたぶん彼はもう入院せずにホメオの主治医のもとで治すでしょう…

ついでにいえば、彼の息子も熱出た時はそのホメオの主治医のもとで治したそうです。

3)25歳男性(アメリカ人旅行者)

Complaints:1週間続くお腹の痛み、下痢、食欲減退

→次の日「どう?」って聞いたら「めっちゃ元気だよ!!なにこの薬!ほんと、飯も既にいっぱい食べれるし!」と感激していた様子。
1日で病状は回復。

私がホメオの先生を紹介する直前まで、昼ごはんも食べなかったし、何も食べたくないと言っていましたが、
次の日の朝には朝食を2つ注文したいらげていたので、実際には1晩で回復したような感じです。

ホメオの先生によれば食中毒。
しかしこのアメリカ人、医学部卒業したらしいんだよね、ドクターの免許持ってるはずなんだ。しかも両親は医者。
なのに下痢を赤痢って言ってたし、こういうぐらいの手当てが自分でできない・・・そんなもんか?
しかし「いっぱい俺、抗生物質とかアロパシー薬持ってたのに何の役にも立たなくて・・・この砂糖玉みたいなのでこんなに回復して感激だよ!」って言ってました。


4)30歳男性
Complaints:眠剤を32錠飲んでも眠れない不眠

→1カ月間の集中治療にて眠剤2錠で眠れるように。
本人が「こんなに良くなると思わなかった」とコメントをくれました。4年間苦しんでいた状態から解放されたと。






ホメオパシーの利点

1)食事制限がない
シッダの薬を学んでいたとき、嫌ーになったことがあります。
食事制限です!!!!
「塩なしの食事」ってどうするのよ!!!
「酸っぱいものだめ、セックスだめ、フルーツだめ、とにかくダメダメダメ!」

私の先輩は、自分の治療のために地元のアーユルヴェーダ医のもとで
1年間ベジタリアン生活を余議なくされた上に、症状に何も変化が見られなかったそうです(涙)


ホメオパシーには基本的には、コーヒー以外食事制限がありません。
めっちゃ楽じゃん!!!!!

こっちは、なんか、マルパッティヤムってのもあって、投薬を終えた後も食事制限続く場合だってあるのに!!
さらには、その食事制限を一歩間違えると、中毒症状が起きたりとか、危険な場合だってあるのに!!

ホメオパシーには、それがありません・・・!!

なんかこれ聞いたとき、うちのシステム(シッダ)はホメオに負けたと思った。すごいなーと思った。

ちなみにあと、シッダは治療期間中エッチダメな場合多いですよ!!!色んなことが許されません!
まあ治療中にエッチしたいとはあんまり思わないかもしれませんが。
ホメオのが自由度が高いのは確実です。
わたしの先輩もアーユルヴェーダからホメオに替えて「魚が食べれる!チキンが食べれる!」って喜んでたです。


2)即効で効く場合が多い。

私の熱が西洋医学の注射(確か、抗生物質。解熱剤も打ったか覚えてない・・・)打っても何も起きませんでしたが、
ホメオパシーの吸引治療受けたらクリニック出るときにはすでに気分が良くなっていたほどに、
アメリカ人の食中毒が1日で改善されたように、
ピタっと効く場合、その効果は即効です。
あ、持病の痔が下痢で悪化して血が出てたのがその日に止まったという「ピタ」っな例もありました。

3)薬が甘い。

これって超大事なポイントだと思います。特に子供。私子供のころに飲まされた咳止めシロップ大嫌いでした。まずい。飲みたくねー!
インドだと西洋医学の薬でかすぎ!!飲みづらい!なんか臭い!

もちろんシッダ・アーユルヴェーダの薬なんてもう言うまでもなくまずいのは究極にまずいから!にがかったり、渋かったり…。
なんか液体だったり、ねばねばしてて食べにくかったり、いちいち牛乳と混ぜなければいけなかったり・・・
・・・めんどくせえ!!っての多いです。

ホメオだとそんな問題はありません。薬を砂糖玉に染み込ませてその砂糖玉を食べる(?)からです!!

だから普通の薬が飲み込めないほどに弱ってる人も口に入れるだけでオッケー。唾液で溶かすんで十分です。
赤ちゃんも、おいしく楽しく薬を飲めます(実際、1歳以下の子がホメオの薬を飲みたがっているのを見たことありますw)
まずすぎてオブラートに包む必要性もなく、
シッダの薬みたいに粉をお湯に溶かしたりするめんどくさい手間もない。
ついでに言えば、持ち運びも楽。


4)完治する場合が多い・・気がする
私の知る限りみんな治る場合は完治に至るケースが多いように見えます。




はい。ここまでホメオパシーが素晴らしいと分かり、さらにはホメオパシーはシッダよりいいじゃん、みたいなこと書いておいて
お前は何でシッダ勉強してるんだ?て想いますかね。

実際のところ、シッダはまたホメオと全然違うし、治療法は服用の薬だけじゃなくてマッサージも色々あるし、ちょっと比べるのは難しいです。
しかしホメオパシーは21世紀では無視できないほどに強力なシステムですし、
薬の服用という点に絞った限り、西洋医学の薬よりも飲みやすいホメオパシーは私の中では何よりも勝ってます。

特に薬のシステムでみた場合、ホメオは素晴らしいじゃないか!!って純粋に私は思います。
しかし診断が難しいんだろーな。先生の腕がかなり問われると思います。
また、ホメオは合ってる薬をピタッと出さないと全く効かず何も症状は変化しないそうです。

現在の日本には皆無と言っていいほどにホメオパシーを使いこなしてるホメオパスは居ないんじゃないかなと思うから
日本の“ホメオ”で考えるのは無理があると思いますが、私が自分の目で見たホメオパシーの効用は凄まじいものがあります。
実際にお腹を抱えて苦しんでたのに次の日けろっとして朝食を2つもたいらげたアメリカ人のケースやらを色々見て
自分でも何度も色々なケースの即効治療を体験した私にはホメオパシーは「すごい」と言わざるを得ないです。
日本でもホメオパシーを正しく学び施術する人が出てきてくれることを祈ります・・・・。

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