はるに、思いがけずであったひとは
殺し屋を昔 職業としていた
だけど大きなめで
ものすごく狂った心をもっていて
それを信じられないほどに紳士的な様子で
とじこめていた
わたしはそれにひかれて
たった数日を
ずっといっしょにいた

ひとをころしても
親をきずつけても
さけをのんでも
あばれても
テレビを2度こわしたって
なんとも思わないそいつが
うらやましくもあったけど
そこが同じ部分なきもした

数年前
好きな人にふられてから
ドラッグにはまった
だけど手紙は
今も大事に
金庫の中
そんなことは
誰にも言っていない

きれいなこころが
とじこめられたへやのなかで
あばれまわっている

まわりのにんげんは
苦笑いをしながら
酒を飲ませてやっていた
酒をのんでも運転はした

傷がついたこころは
鏡で反射した光のように
もしくは
羽が折れても飛び続ける
血だらけのハトみたいなふうに
とんでいこうとしていた
誰も気づいていないのか
気づかないふりをしているだけなのか

朝になったら
なにもなかったように
なんでもわかっている紳士になっていた
その変わりぶりがふしぎで
まわりのにんげんは
相変わらずおそれつつも
苦笑いをして
おさけをだしはじめた

だれもが
はれものにさわるように
苦笑いをして
そばにいた
そいつすらも
じぶんを
はれものにさわるよう
あつかった