若きウェルテルの悩み、もう10年ちかく愛読していて、どこへ行くときも持っていく本だけどゲーテ、私より年下の24歳のときにこれを書いたんだなあ。

「われわれ人間はいい日が少なくって悪い日が多いとこぼすが、ぼくが思うにそれはたいてい間違っている。もしわれわれがいつも、神が毎日授けてくださるいいことを味わう率直な心を持っていられたなら、たといいやなことがあっても、それに堪えるだけの力を持つことができるだろう」

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「けれどわたしどもは自分たちの心持を自分たちの力ではどうすることもできませんわ。からだの調子がかなりものをいいますからねえ。調子がよくないと、何事にたいしても不機嫌になてしまいますわ」
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「だからぼくらはそれを病気のように見て、何か薬はあるまいかとさがしてみたらどんなものでしょうか」

「ほんとうにさようですわ」・・・・

「わたくしは、どうも万事わたくしたちの心がけ次第だっていう気がしてなりませんの。現にこのわたくし自身がそうなんです。気がむしゃくしゃして機嫌が悪くなりそうなときには、すいと立って庭へ出ましてね、あちこち歩きながら対舞の曲の2つ3つでも歌いますのよ、そうしますとすぐ気持ちがよくなりますわ」

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「それなんですよ、ぼくのいいたかったことは。不機嫌というやつは怠惰とまったく同じものだ。つまり一種の怠惰なんですから。ぼくたちもそもそもそれに傾きやすいんだけれど、もしいったん自分を振い起こす力を持ちさえすれば、仕事は実に楽々とはかどるし、活動しているほうが本当にたのしくなってくるものです」

高橋義孝 訳